14.葬儀・告別式進め方を押さえておこう(3)、すぐに火葬しなければいけないときは密葬を行う(1) (2016-12-15)
■■葬儀・告別式進め方を押さえておこう(3)
■火葬と骨上げ
火葬場に到着すると、係員の手で枢がかまどの前に安置されます。小机の上に位牌と遺影、花を飾り、遺族たちで枢を取り囲んでお 別れをします。これを納めの式といいます。
その後、骨上げまでの1時間ほどは控室で待機しますが、その間、喪主や遺族は参列者を酒や茶菓でもてなします。 酒や茶菓が残っても 持ち帰らないのがしきたりです。
骨上げは、喪主、遺族、親族、一般会葬者の順に、2人一組で一片の骨を箸で両側からはさんで骨壷に納めていきます。どの骨を拾うかは、火葬場の係員の指示に従いましょう。骨上げが終わると、係員が残った骨を骨壷に納めて白木の箱に入れ、白布に包んで渡してくれます。埋葬許可証は箱の中に骨壷と一緒に入れてくれるのが一般的です。
■遺骨迎え
火葬場から帰ってきたお骨は、還骨勤行(還骨回向ともいう)という儀式で供養を行ないます。この儀式を行なうために式場(または自宅)に入るときは、葬儀社が入り口に用意してくれている塩と水を用いて清めを行ないます。
後飾りの祭壇(遺骨、位牌、遺影、仏具、花、供物などを置く。葬儀社で用意してくれる)の前で僧侶が読経し、遺族や参列者が線香を手向けます。還骨勤行は僧侶が火葬場まで同行してくれた場合に行なうのが一般的で、初七日法要とあわせて行なったり、省略するケースもあります。
■精進落とし
精進落としは、本来は四十九日の忌明け後に行なう最初の食事のことでした。しかし、最近では、一連の儀式でお世話になった人たちをねぎらう宴席としての意味合いが強まっていて、還骨勤行のあとに行ないます。精進落としを行なわない場合は、折り詰めや弁当を用意し、酒を一合ほど添えて渡します。
式場で精進落としを催した場合は、終了後、遺骨その他を自宅に持ち帰り、後飾り用の台などに安置します。これ以降、四十九日の忌明けまでは毎日ろうそくを灯し、線香を手向けて故人の冥福を祈ります。
神式における葬儀・告別式は、葬場祭または神葬祭といい、死の汚れを清めて故人を家の守護神として祭る儀式です。枢が火葬場や墓地に向かうときは出棺祭(発枢祭ともいう)、火葬する際は火葬祭(炉前祭ともいう)など、ほぽ仏式に準じた一連の儀式を行ないます。
キリスト教では死は終わりではなく、神に召される記念すべきものと考えます。よって、葬儀・告別式は、神の御許に受け入れてもらえるよう祈る儀式となります。出棺のときには神父・牧師によって出棺の祈りがささげられ、聖書の朗読や聖歌・賛美歌を合唱するなど、これもほぽ仏式に準じた一連の儀式を行ないます。
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もしもの時
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