155.生前準備システム(3)、お墓を準備する(1) (2017-05-10)
■■生前準備システム(3)
■契約(予約)のポイント
①解約や変更が可能か/契約してから死ぬまでの間に、周囲の事情や本人の考え方が変わることも。解約や変更のできるところを選びます。
②支払いは契約実行後/先払いだと、業者が倒産した場合など契約が実行されないおそれがあります。
③葬儀費用のスライドは/物価が値上がりしても、契約どおりの価格でやってもらえるのか、その保証期間を確認しておきます。
④契約実施の保証/契約(予約)先が信頼できる機関であるかどうかを、見極めることが大切です。
■■お墓を準備する(1)
■多様化するお墓の選択
いま日本人の7割は、お墓をもっているといわれます。ところが生前にお墓の準備をするのは、残りの3割の人だけでなく、すでにお墓のある人も「私らしいお墓で眠りたい」「家へのこだわしょうりから自由になりたい」あるいは「承継者がいないから」などの理由で、新たに自分にふさわしいお墓を求めるケースがあります。
生前のお墓選びは、本人の希望が優先されるのはもちろんですが、実際にお墓参りするのは家族です。家族の意向も十分尊重して選びましょう。
■承継者や購入価格を考えると
少子化時代の昨今、承継者がいない人、あるいは子どもがいても、お墓の承継を義務。つけたくないと考える人が増えて、承継者のいらない永代供養墓(合葬墓)が注目されています。寺院以外にも、公営・民営の霊園にもあります。
「有期限制」のお墓もあります。30~50年の契約で、承継者がいなければ、その後は合葬されます。いずれも普通に墓地を購入する場合にくらべて、価格もかなり割安です。
合葬式のお墓は、お参りする人が多く、墓が荒れ果てる心配がないのが大きなメリットといえるでしょう。
合葬式のお墓には、次の3種があります。
①寺院墓地の永代供養墓/寺院が代わって永代に供養し管理するお墓で、全国に多数あります。
②会員制共同墓/生前の申し込みが原則で、会員どうしが生前交流で縁を深め、死後は生きている会員が供養
してくれます。
③公営の合葬墓/生前申し込みができ、生前交流はありません。
■墓碑銘も生前に自由に選べる
ここ数年、各地の大手の民間霊園を中心に個性的なお墓が数多くみられます。墓碑銘も各自の考え方によって決めるようになりました。
▼家墓/「○○家の墓」と家名を刻み、家族の一体感を表しています。いま日本でいちばん多くみられる形態です。
▼無家名墓/家名を用いず、「夢」「偲」「愛」など、自由な言葉を刻んだお墓。
▼両家墓/結婚した娘が承継者の場合、実家と婚家の家名を並べて刻み、両家で使用します。一人っ子どうし
の結婚が多くなると、両家墓が増えます。
▼夫婦墓/夫婦の名を刻んだお墓。生きている人の名には朱を入れます。
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もしもの時
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