15.すぐに火葬しなければいけないときは密葬を行なう、宗教にこだわらない形式で葬儀を行ってもいい(1) (2016-12-16)
■■すぐに火葬しなければいけないときは密葬を行なう
密葬とは、故人のごく身近な親族だけで遺体を茶毘に付して弔うことです。どの範囲までの友人に参列してもらうかは、故人の生前の希望や遺族の意思によります。年末年始や海外、国内の旅行先などの遠隔地、感染症などで亡くなり、すぐに火葬にしなければならないときに行ないます。祭壇は質素に整える、または省略して行なう場合が多いようです。
密葬は本葬を行なうことを前提に行なわれるのが一般的ですから、密葬をしたあとに友人・知人、仕事関係など、故人と関わりのあった人たちに通知を出し、改めて遺骨で本葬を行ないます。社葬や団体葬などの大規模な葬儀を行なう場合は、遺族が密葬を行ない、社葬・団体葬を本葬とすることもあります。また、本葬として事前に遺族を中心とした葬儀を行なってから、社葬・団体葬を営む場合もあります。
最近では、密葬だけで葬儀を終わらせてしまうことも増えています。その場合、一定期間(2か月後など)を過ぎたあとに、告別式や偲ぶ会を催すことが多いようです。
■■宗教にこだわらない形式で葬儀を行なってもよい
ここまで、夫を葬るための儀式の形式として最も多いと思われる仏式を中心に、神式・キリスト教式についても触れてきました。しかし、信仰や宗教とは無縁の日常生活を送っている人も多く、そんな人が葬儀だけ特定の宗教・宗派に則って営むのを不自然に感じる場合もあるでしょう。そんな世相を反映してか、最近では、あまり形式にこだわらない葬儀を行なうケースも増えています。代表的な形式は次のようなものです。もし、生前に故人が何らかの意志表示をしていたらそれを採り入れる、また、遺族がこう送りたいという強い希望があればそれを反映させた形式にアレンジしたり新しく考案したりすればいいのです。
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