17.葬儀が終わったあともさまざまな後始末がある(2) (2016-12-18)
■■葬儀が終わったあともさまざまな後始末がある(2)
通夜から精進落としまでの一連の儀式が終わっても、喪主・遺族はひと安心というわけにはいきません。さまざまな後始末が待ち受けているからです。その後始末とは、次のようなことです。
■事務の引き継ぎ
世話役や各係にお願いした事務は、精進落としがすんだらできるだけ早く喪主・遺族に引き継いでもらいます。芳名帳や香典帳、供物帳などの葬儀に関連した書類を受け渡してもらい、現金の収支決算もしてもらいます。
会計係は香典の受取りや現金の出入りに関する書類を記帳するとともに領収書なども保存していますから、それらの内容と現金の収支に間違いがないことを確認して書類と現金を受け取ります。このとき、あとで騒動のもとにならないよう、世話役などの第三者に立ち会ってもらうといいでしょう。
■世話役、各係へのお礼
世話役や各係の人へは、精進落としをもってお礼に代えるものですから、改めてお礼をする必要はありません。しかし最近では、夫の会社関係や隣近所など、日頃から遺族と深い付き合いのない人にお願いするケースが増えていますので、このような場合はお礼として現金や商品券、品物を渡したり送るようにします。また、世話役には後日改めてお礼のあいさつに伺います。
■寺院・神社・教会へのお礼
葬儀がすんだら、あまり日をおかずに寺院(神社・教会)にお礼のあいさつに伺います。葬儀に関する謝礼金は葬儀中に手渡す場合が多いため、謝礼ではなくお布施や献金などの形で志を包みます。もし、葬儀中にお布施などの謝礼金を払っていないようなら、このときに渡します。
■近所への挨拶
近所やお世話になった人は、遅くとも初七日までに、お礼とおわび、滞りなく終了したことを報告する為のあいさつ回りをします。このとき、とくにお世話になった人や、迷惑をかけた人、物を貸してもらった人には志を包んで持っていきましょう。
一般参列者には、会葬礼状であいさつとお礼に代えていきますので、改めて訪問する必要はありません。
■勤務先への挨拶
故人の勤務先へは、勤めていた時の直属の上司か葬儀の時に世話になった総務部長などに連絡をしてアポイントを取ってから訪問します。伺ったらお礼の品物を渡し、挨拶をします。故人が所属していた部署の人gあ葬儀を手伝ってくれていたら、その人たちにもお礼の品物を渡しましょう。お礼の品物に特に決まりはありませんが、所属部署の人全員にいきわたるくらいの数があるか分けられるものがいいでしょう。
このとき、人事・総務などの担当者とも連絡を取り、退職金や社会保険の手続きなどの事務関係の処理も行ないます。どのような処理があり、そのためにどのような書類などを準備する必要があるかを事前に確認し用意して持参しましょう。また、身分証明書や社員バッジなどの返却するものがあればそれも持参して返却します。そして、故人が使用していた机やロッカーなどを整理し、私物を持ち帰ります。私物の量が多い場合は着払いの宅配便を手配してもらうようにします。
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もしもの時
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