188.通夜・葬儀の遺族の服装(1) (2017-06-14)
■■通夜・葬儀の遺族の服装(1)
■通夜も葬儀も遺族は喪服
近年は、通夜でも遺族は喪腰を着るようになりました。通夜が告別式化して喪服を着る弔問客が多くなったため、遺族もこれに合わせるようになったのです。
本来通夜は、死者の枕元で遺族が夜を徹して、生きているのと同じように仕えるもの。ですから、身内だけの通夜なら喪服を着る必要はありません。
葬儀・告別式は、喪に服する遺族は、喪服を着用します。
女性が喪主になった場合や喪主の妻は、和服を着なければならないと思っている人もいるようですが、通夜も葬儀・告別式も、洋装でまったく問題ありません。ふだん洋服しか着ない人が、気持ちが動転しているときに慣れない和服を着ると、プレッシャーも疲労も倍加します。
■アクセサリーはつけない
喪服にアクセサリーはつけません。とくに遺族は、結婚指輪以外のアクセサリーはつけないのが本来です。どうしてもつけたいときは、真珠のネックレス程度です。口紅は薄めに、赤いマニキュアは避けます。
■貸衣装を利用する
不祝儀は急なことが多いので、喪服の用意ができないときは、貸衣装を利用する方法もあります。美容院や貸衣装店で扱っていますが、ほとんどの場合、葬祭業者でも扱っています。
貸衣装を注文するときは、セットの内容をよく確認して、小物類で含まれていないものは、自分で用意します。
和服の場合は、自分の家の家紋を伝えます。
■男性の喪服はブラックスーツ
▼洋装の場合/正装はモーニングコートですが、夜には着用できないので、ブラックスーツが一般的です。ダ
ブルでもシングルでも。スリーピースなら、ベストも黒にします。ワイイシャツは白、ネクタイは黒無地で
タイピンはつけません。ベルト、靴下、靴は黒にします。
喪主や遺族代表でなければ、通夜は濃紺やグレーのダークスーツでもかまいません。
▼和装の場合/羽二重などの黒無地染め抜き五つ紋付きの着物と羽織に、仙台平の袴を着けます。襦袢は羽二
重の白か鼠色、足袋は白か黒で、草履は黒の鼻緒にします。
■女性は黒のフォーマルドレス
▼洋装の場合/黒のフォーマルドレスで、スーツ、ワンピース、アンサンブルのいずれでもかまいません。袖
は夏でもなるべく長めのものにし、えり元が詰まったものにします。ボタンやレースが地昧なものにします
。バッグや靴も黒で、光るものは避けます。
▼和装の場合/黒無地染め抜き五つ紋付きに、黒無地の丸帯が正式です。着物生地は羽二重か一越ちりめん。
夏は絽になります。羽織は着ません。草履、帯揚げ、小物は黒で統一し、足袋と嬬件は白にします。
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もしもの時
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