194.通夜・葬儀の打ち合わせ(5)、神式の通夜と葬儀・告別式(1) (2017-06-19)
■■通夜・葬儀の打ち合わせ(5)
■数珠のいわれ
仏教徒は、通夜・葬儀のとき、数珠を持ちます。本来、数珠は、念仏の回数を数える道具でした。108の煩悩を除くという意味で、108個が基本です。
略式で54個、27個、18個のものもあります。宗派により形は異なり、男性用は珠が大きく、女性用は小さくなっています。
材料は菩提樹の種子、黒檀、白檀、水晶、さんご、めのうなどがあります。
■■神式の通夜と葬儀・告別式(1)
■通夜には通夜祭と遷霊祭を
神道ではお葬式のことを「神葬祭」といいます。通夜にあたるのが「通夜祭」と「遷霊祭」で、告別式は「葬場祭」といいます。
人は死ぬと神の許に帰り(帰幽)、神の許に帰った御霊は、生きているときと同じように遺族の近くで生活し、遺族を見守ると考えます。ですから「通夜祭」は、故人に対して生きているときと同じように礼を尽くし、奉仕する儀式をとり行います。
「遷霊祭」は故人の御霊を、遺体から依り代である「零璽」に移す儀式です。霊璽は仏式の位牌にあたり、木製で「木主」ともいいます。
■通夜祭の式次第
①一同着席し礼拝する/席次は仏式の場合と同じです。祭壇に向かって右側に、血縁の濃い順に喪主、遺族、
親戚の順で座り、左側には来賓が、故人と縁の深い順に座ります。
時刻が来たら、斎主(式を司る神職)、斎員(神職)、喪主、遺族、親戚、弔問客が席に着きます。斎主が
一拝し、一同もこれにならいます。
いずれも着席する前に、「手水の儀」を行い、手を洗い口をすすぎます。
<手水の儀>
1.右手でひしゃくを持ち、左手に水をかける
2.ひしゃくを左手に持ちかえ、右手に水をかける
3.右手に四泊を持ちかえ、ひしゃくで水を受けて口をすすいだら、用意されている懐紙などで手をふく
②饌を供える/斎員が饌(食べ物)を供えます。饌には故人の好物など、調理済みの「常饌」と、洗米や塩、
酒、魚など、未調理の「生饌」があります。
③斎主が祭詞を奉上する\斎主が祭詞を奉上し、この間、一同は腰を前方に折り曲げるようにします。これを
「磬折」といいます。
続いて伶人(雅楽を奏でる人)が、「誄歌(るいか)」を奉奏することもあります。誄歌歌は偲び歌ともい
い、故人を追慕する歌です。
④玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行う/斎主、喪主、遺族、親戚、弔間客の順に、玉串を奉奠し拝礼をしま
す。拝礼は二拝、二拍手、一拝です。拍手は、忌が明けるまでは「しのび手」で行います。
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もしもの時
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