58.その後の生活設計を考えよう (2017-01-29)
■■その後の生活設計を考えよう
夫を亡くされたあとはつらいでしょうが、徐々にこれからの生活を考えていくことも必要です。葬儀後にひと段落ついた後は、まだ独立前の子供がいる場合はなおさらです。今後の人生を考え、新たなり話設計を立ててみましょう。
一家の大黒柱を失えば、やはり金銭的な不安が大きいことと思います。「やっていけるのだろう」「早く仕事を探さないと・・・」などと思う人も多いでしょう。遺族年金などの公的な年金や児童扶養手当の対象になる場合もありますので、あせらずに現状とこれからのの収人、支出を整理してみましょう。
■今後の収入
①遺族年金、自分の老齢年金
②夫が会社員だった場合は、死亡退職金、弔慰金
③ご自身が働いている場合には、その収入
④そのほか、夫からの相続財産、ご自身の預貯金なども把握
■今後の支出
①生活費
・・・一般的に、夫亡き後の生活費は今までの7割程度、子供の独立後は5割程度が目安です。
②住居費
・・・住宅を購入した場合は、一般に、住宅ローンに「団体信用生命保険」(団信)がついているので、住宅ローンの支払いの必要はなくなります。ただし、住宅修理代、固定資産税などは必要になります。
③教育費
・・・子供の養育費は、いつ、どれくらい必要か確認しましょう。
④老後資金
・・・老後資金として必要な額を把握します。
⑤そのほか、子供の結婚資金の援助分や住宅の修繕費など今後の支出が決まっているもの、車のローンなどがあれば書き出してみましょう。
■キャッシュフロー表をつくってみる
将来の生活設計は、お金の出入りや資産の状況を把握するのが第一歩です。できれば、年表にして、自分の年齢、子供の年齢を入れたライフイベント表を作成して整理してみましょう。また、いつどれだけのお金が必要になるか、毎年の収支などを記人したキャッシュフ口ー表をつくってみることもお勧めします。そうすれば、遺族年金や生命保険金、夫からの相続財産などで十分かどうかを把握しやすくなります。また、不足する場合も、いつごろ、どれだけ不足するのかがわかれば、いますぐに働きに出なくても、子どもがある程度大きくなるまでは預貯金でまかないながら、その間に資格をとって働きに出る準備をするなど、計画性をもって生活することができます。
漠然と思っているだけでなく、紙に書き出したり、信頼のおける人に相談したりして、問題点をはっきりさせると、ある程度、不安は解消されるものです。中立的な立場のファイナンシャルプランナーなどに相談してみるのもいいでしょう。夫の死後、生活に困る人は福祉事務所のケースワーカーに相談しましょう。あせらず、落ち着いて今後の自分の生き方を考え、生活設計を考えることです。動くのはそれからでも遅くありません。
←前へ | ↑一覧へ | 次へ→ |
もしもの時
福岡市 美花園 092-851-8181