83.四十九日の法要 (2017-02-23)
■■四十九日の法要(1)
■「忌」が明ける重要な日(1)
仏教ではこの四十九日目は、故人にとっては最後の審判がくだる日となり、遺族にとってはこの日をもって霊が家から離れる「忌明け」の日となるので、特に重要な忌日とされています。
・法要の準備
近年では、葬儀と同じ日に「初七日」の法要をすませることが多いので、「四十九日法要」は葬儀後の最
初の大きな法要ということになります。まず、決めなければならないのは日取りです。
平日に行う場合は四十九日当日でよいのですが、実際には、出席者の事情などを考慮して日曜日などの休
日に行うのが一般的です。その際は、忌日より必ず前へずらした日にちを選ぶのが習わしです。忌日を過ぎ
て行うのは仏さまをないがしろにしていることになるからです。その上で、お寺、僧侶の都合あるいは精進
落としの会場の予約状況などをみながら決めていきます。
ちなみに、北海道では遺骨迎えのときに四十九日の法要をかねて行ない、関西では逮夜(忌日の前夜)に
法要を営むことがあります。
日時が決まったら、次は列席者への連絡です。
連絡する範囲は、一周忌、三回忌までは大勢を招くとしても、それ以降は人数を減らしていってもかまわ
ないとされています。
連絡方法は、関係によっては電話でもよいのですが、通常は、封書にして案内状と出欠の返信用はがきを
同封(お寺や式場を利用するときは場所等の案内も同封)します。
ほかに、卒塔婆供養の申し込みがあります。これを前もってお寺にお願いしておきます。もし、施主や遺
族以外からも卒塔婆の申し込みがあるようなら、返信はがきに卒塔婆起塔の申し込み欄も設けておくとよい
でしょう。ただし、浄土真宗には卒塔婆供養はありません。
また、最近はこの後に「納骨式」を行うことが一般的になっています。もしとり行うのであれば、併せて
その準備をします。
服装は喪服を用意しますが、三回忌以降は準喪服でもかまいません。回を重ねるごとに平服になっていく
ことが多いようですが、その場合にも地味なグレーか紺を選びます。
・法要当日
法要の内容は特に決められておらず、一般的には僧侶の読経、入魂供養、遺族・参列者の焼香、僧侶の法
話、墓参りといったところになります。
入魂供養とは、葬儀に用いた白木の位牌を本位牌に代える儀式です。儀式には位牌が必ず必要ですから、
家を出る際には必ず位牌を持って出るようにしておきます。
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もしもの時
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