96.亡くなった後の主な手続(2) (2017-03-09)
■■亡くなった後の主な手続き(2)
■保険証や年金証書、免許証などの返却手続き
名義変更のほかには、返却、退会など、必ず手続きしなければならないもの、あるいはしないと遺族が不利益をこうむるものなどがあります。
返却・解約の必要な主なものとして、故人の健康保険証、年金証書、自動車の免許証や調理師などの免許証、パスポート、役所からの老人優待パス、勤務先の身分証明書、クレジットカード、JAF(日本自動車連盟)の会員証、インターネットの会員資格などがあります。
特にクレジットカードの会員資格などは、会費が自動的に引き落とされるもののーつです。のちのちに後悔を残さないようできるだけすみやかに手続きをしたいものです。
返却の手続きは、社会保険事務所、市区町村役場、警察、公共施設、企業など、窓口によって異なりますが、死亡したことを証明する書類(死亡診断書、戸籍謄本、戸籍抄本、住民票の除票等)の写しと印鑑を用意しておくことが必要です。
①健康保険証、年金証書
現役会社員等の場合は、社会保険の資格喪失手続きは会社で行いますので、健康保険証も事業所に返却し
ます。年金手帳は、遺族給付等の請求に必要なため、返却する必要はありません。
国民健康保険は、市区町村役場で手続きをします。世帯主が変わるときは、世帯内全員の保険証を持参し
、変更手続きをしてもらいます。死亡届を提出するときに、葬儀費や未支給分の高額療養費の請求、介護保
険の手続きも一緒に行うとよいでしょう。
年金を受給していた場合は、社会保険事務所に年金証書を提出し、停止手続きを行います。故人の年金に
よって遺族給付等が受けられるときは、その手続きも同時に行うとよいでしょう。
②運転免許証、調理師免許など
運転免許証は有効期間が過ぎて更新の手続きをしなければ自然消滅となりますが、本人の死亡と同時に警
察(公安委員会)へ返却するのが原則です。調理師などの免許証なども発行元へ返却します。
③パスポート
紛失して悪用されるのを防ぐためにも、各都道府県庁の旅券課で返却の手続きをとります。
④市区町村発行の老人優待パス、公共施設や交通機関(バスなど)の無料カード
市区町村に返却します。
⑤故人が属していた企業や団体などの身分証明書
企業や団体からの要求がなくても返却します。
⑥自動車サービスのJAF会員、インターネットの会員資格など
加入していればすみやかに連絡し、それぞれの指示に従って解約の手続きをします。
⑦クレジットカード、健康クラブ、デパートなどの会員証
発行元へ名義人が死亡したことを連絡し、退会の手続きをとります。これらも年会費などが自動的に口座
から引き落とされる可能性のあるものです。
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もしもの時
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